公益社団法人 日本精神神経学会

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お知らせ

コロナ感染症治療薬Paxlovidと精神科薬剤の使用禁忌等についての注意喚起

2022年3月

日本精神神経学会 会員各位

日本精神神経学会
理事長 久住 一郎
薬事委員会
委員長 三村 將

特例承認されたコロナ感染症治療薬Paxlovidについての注意喚起


令和4年2月10付に特例承認された、コロナ感染症治療薬PaxlovidはリトナビルでCYP3Aにおける薬物代謝を阻害して薬剤の血中濃度を保つ薬剤であるため、CYP3Aで代謝される薬剤の血中濃度をほとんどの場合で上昇させます。
使用にあたり精神安定剤など多くの薬が影響を受けるため、以下の薬剤が併用禁忌・使用注意となっておりますので、周知させていただきます。

●併用禁忌薬剤

エレトリプタン臭化水素酸園塩(レルパックス)、ブロナンセリン(ロナセン)、
ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)、ピモジド、ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)、
クロラゼプ酸二カリウム(メンドン)、フルラゼパム塩酸塩(ダルメート)、
トリアゾラム(ハルシオン)、ミダゾラム(ドルミカム、ミダフレッサ)、
カルバムゼピン(テグレトール)、フェルバルビタール(フェノバール)、
フェニトイン(ヒダントール、アレビアチン)

●使用注意薬剤

クエチアピンフマル酸塩、アルプラゾラム、ラモトリギン、バルプロ酸ナトリウム、
トラゾトン塩酸塩
 

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