公益社団法人 日本精神神経学会

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見解・提言/声明/資料|Advocacy

国連による政策提言の概要

更新日時:2020年6月22日

【United Nations】Policy Brief: COVID-19 and the  Need for Action  on Mental Health

【日本語訳】国連による政策提言:COVID-19およびメンタルヘルス対策の必要性 2020.6.22掲載

 

国連による政策提言の重要なメッセージ

1.問題:

① COVID-19は重要なメンタルヘルス危機を生む種を持っている。
② 社会全体のメンタルヘルスと福祉は、COVID-19パンデミックによって深刻な影響を受けており、早急に取り組むべき優先事項である。
③ メンタルヘルス上の問題の数と深刻度が長期的に増える可能性が高い。
④ 特定の集団は、COVID-19に関連して強い精神的苦痛を抱える可能性が高い。
⑤ 問題の規模が大きいため、メンタルヘルスのニーズの大部分は取り組まれていない。また、パンデミック以前のメンタルヘルスの促進、予防、ケアへの投資が欠如していたことで、対応に支障が生じている。

2.戦略的シフト:

何億人もの人々の間の計り知れない苦しみを減らし、社会への長期的な社会・経済的コストを軽減するために、メンタルヘルスへの歴史的な過小投資を遅滞なく是正する必要がある。

3.公共政策ソリューション:

① 社会が一体化したアプローチを適用して、メンタルヘルスを促進し、保護し、ケアすること。
② 緊急時メンタルヘルスと心理社会的サポートを幅広く利用できるようにすること。
③ 将来のためのメンタルヘルスサービスを構築することにより、COVID-19からの回復をサポートすること。

 

(Mark van Ommeren氏の私信を本人の許可を得て翻訳)

Mark van Ommeren, PhD 
Head, Mental Health Unit,
Department of Mental Health and Substance Use, WHO, Geneva 1211 Switzerland

 

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