公益社団法人 日本精神神経学会

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見解・提言/声明/資料|Advocacy

旧優生保護法に基づく優生手術の情報再確認のお願い

更新日時:2025年4月4日New

 ご存じのとおり、当学会は、旧優生保護法に基づく優生手術について調査を行い、その結果として強く責任を感じ、謝罪するとともに、今後の尽力を誓っています。
 旧優生保護法に基づく優生手術を受けた方の個人情報の保有状況については、各医療機関は、厚生労働省から自治体を通じて行われた調査で、対応して下さったことと思います。
 しかし、かなり以前の記録にあたらなければならず、管理者も変わるなどして、意外なところに眠っている可能性があります。実は最近、上記本学会による調査を中心的に担った者の関連する医療機関で、思いもかけなかったところからその記録が発見されたということがありました。

 なお、大部な診療録の中から簡便に優生手術の記録を発見するには、診療録の「要約」の「経過」(「特殊治療」)欄と「体温表」の「特殊治療」に関する記載の項目を通覧する、という方法が効果的であることが分かっています。

 診療録を利用した研究の実現可能性の検討

 2024年10月17日に「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者等に対する補償金等の支給等に関する法律」が交付され、2025年1月17日に施行されました。しかし、中には自分がその手術を受けたことすら知らない人もいる中で、医療情報は非常に重要です。見つけた場合には当分の間廃棄せず、保全を継続すること、という通知が出されています。

 会員の皆様におかれましても、勤める、あるいは関連する医療機関で、今一度情報がないか、記録をあたってみていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。

日本精神神経学会 法委員会

 

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