募集は終了いたしました。ご協力頂きありがとうございました。
日本精神神経学会では、当学会精神科用語検討委員会と関連の専門学会・委員会の代表から構成される精神科病名検討連絡会を組織し、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類第11版(International Classification of Diseases 11th Revision: ICD-11)の「第6章、精神・行動・神経発達の疾患」及び「第18章、性の健康に関する状態」の日本語病名・用語の検討を重ねてきました。当学会代議員へのアンケート調査の結果も踏まえて、ここに草案ができましたので、広く意見を募り、さらに検討を加えて参りたいと思います。
本アンケート・パブリックコメントの所要時間は10分程度で、スマートフォン等の携帯端末からもご回答いただけます。なお、回答はおひとりにつき1回までとさせていただきます。結果につきましては、当学会ホームページでご報告させていただきます。
お忙しい中恐縮ですが、是非ご協力のほどよろしくお願いします。
下記URLよりお答えください。
https://qplusapac.au1.qualtrics.com/jfe/form/SV_74HOhjN5XEkVxTn
2018年6月1日~2018年6月30日 終了いたしました
2018年6月1日
公益社団法人 日本精神神経学会
理事長 神庭重信
今回新病名を検討する際の病名翻訳の原則として、以下の5項目を決めました。項目1から3は日本医学会の病名用語の趣旨を基礎においています。
従来、disorderを「障害」と訳してきました。しかしながら、「障害」がdisabilityの意味で一般的に用いられ、国民にも広く理解されていることを考えると、dis-orderは、やまいだれの中に「正」とかく、「症」が最も相応しいと思われます。当学会では、DSM-5の病名翻訳にあたり、児童思春期の病名や不安障害に属する病名を症で置き換えましたが、概ね受け入れられています。
また、「障害」は差別意識を生まないために、「障がい」や「障碍」として使われることもあります。それとともに、病名である障害も、例えば「双極性障がい」として医学文献に登場することもしばしばあり、病名の一貫性が保てなくなっています。
ただし新病名が一般的になるまでの移行期は、場面により障害を使うことが出来るように<障害>を並記することがあります。例えば、パーソナリティ障害は、「パーソナリティ症<障害>」と表記します。