公益社団法人 日本精神神経学会

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見解・提言/声明/資料|Advocacy

日本精神神経学会 臨床研究における倫理綱領の補遺(2016年)

更新日時:2016年1月19日

2016年1月16日理事会承認

1997年に、日本精神神経学会は「臨床研究における倫理綱領」を発表したが、その後、日本全体として臨床研究の倫理的配慮に対する議論がなされ、また臨床疫学、脳科学、ゲノム医学など研究手技や技術の進歩があり、それに対応して政府から種々の臨床研究に関連する指針が発表され、適宜改正もなされている。
この点を踏まえ、日本精神神経学会学会員の関与する、直接生きた人を対象とする研究、人由来の試料および人に係わる情報を用いた研究、そして死者由来の試料および死者に係わる情報を用いた研究を含む、あらゆる人を対象とした研究に関して、政府が策定した以下の諸指針に則って研究を行うことを求める。

・2016年1月16日(理事会承認時)時点での日本における医学研究の法令・指針

法令
1.再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)
2.ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(平成12年法律第146号)

指針
3.ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(2001年告示、13年全部改正、14年改
正)
4.人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(2014年告示)
5.遺伝子治療等臨床研究に関する指針(2014年告示)6.ヒトES細胞の樹立に関する指針
(2014年告示)
7.ヒトES細胞の分配及び使用に関する指針(2014年告示、15年訂正)
8.ヒトiPS細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針(2010
年告示、15年改正)
9.ヒト受精胚の作成を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針(2010年告示、15年一部
改正)

なお、今後、新たな指針が追加された場合、あるいは既存の指針が改正された場合等は、適宜、「臨床研究における倫理綱領の補遺」は追加、改正する予定であるが、会員各位は理事会承認を待たずに政府指針に従うよう留意されたい。
1に関しては下記の厚生労働省のweb siteを参照。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisei_iryou/index.html
3,4,5に関しては下記の厚生労働省のweb siteを参照。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html
2,7,8,9に関しては下記の文部科学省のweb siteを参照。
http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/index.html

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