福岡県 雁の巣病院 精神科専門研修プログラム |
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基幹施設 | 医療法人優なぎ会 雁の巣病院 |
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連携施設 | 独立行政法人国立病院機構 さいがた医療センター、医療法人貴和会 防府病院、医療法人光の会 重本病院、医療法人和同会 片倉病院、医療法人山陽会 長門一ノ宮病院、独立行政法人国立病院機構 肥前精神医療センター、医療法人向心会 大貞病院、医療法人善慈会 大分丘の上病院 |
プログラムの特徴 | 当院は福岡市中心部から車で20分ほどの位置に立地する精神科病院である。国立公園である海ノ中道海浜公園や「漢委奴国王」の金印発見で有名な志賀島への入り口に立地し、病院の一部からは玄界灘や博多湾を見渡すことのできる静かな環境である。都市高速道路などの利用により福岡市全域から短時間で到達可能な立地を生かして、福岡市のみならず近隣市町村からの受診も多数受け入れている。 当院は2009年、福岡市ではじめて精神科救急病棟の認可を受け、現在では3病棟(144床)有し、あらゆる精神疾患を常時受け入れる方針としている。またアルコール依存症をはじめとしたアディクションについても長年取り組んでおり、近年ではギャンブル依存やインターネット依存症などにも力を入れている。 当院の研修においては、精神科医師の素養を豊富な症例の中で実践的に身につけることが特徴である。治療手技としては、基本的な薬物療法や精神療法はもちろん、mECTについては年間延べ857例(2018年度実績)を実施しており県内有数である。また児童思春期症例(主に10代後半)や器質症例も豊富にあり、精神保健指定医の症例においては短期間で集めることが可能である。 当院の関連病院である森本病院(佐賀県唐津市)は県をまたぐものの近接しており、地域医療の経験を積み、また地域医療への貢献も実践できるよう配慮してプログラムを作成している。また、当院は近隣の総合病院から初期研修医を毎年10名弱受け入れており、初期研修医への指導を通して総合病院と「顔の見える」関係作りを行っている。当院での研修では、身体疾患への初期対応やコンサルテーション、身体科救急との連携についても十分に体験できるものと考えている。 また、司法精神領域の研修をより充実させるためには医療観察法病棟での経験が望ましいこと、また児童精神医学(特に小児)の専門的な素養を身につけたいというニーズに応えるため、独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センターと連携を図って研修プログラムを構築している。さらに、2022年度より当プログラムでは隣県の山口県、大分県ならびに岩手県の独立行政法人国立病院機構花巻病院の研修施設と連携しており、各病院において特色ある研修を体験できるよう配慮している。 精神科医としての素養を身につけるにはさまざまなアプローチがある。一例ごとの症例を丁寧に見ながらきめ細かい指導を受けていくという従来の方法はもちろん重要であり、一人ひとりの患者さんに真摯に向き合うことは医師として当然のことである。しかし一方で、精神科医療は疾患のみならず社会背景もさまざまな「十人十色」の患者さんと向き合う臨床の場であり、「どれだけ多くの患者さんを診てきたか」ということはまさに「百聞は一見にしかず」であり、精神科医の能力を大きく左右するものである。当院の研修では、精神科救急病棟を運営するなかで24時間365日そしてあらゆる症例を断ることなく受けることをモットーとしていることから、多数のさまざまな患者さんの診療に携わることになる。また、精神科救急病棟の3ヶ月間という標準入院期間の制約はあっても「必要な治療を行う」ことが最も重視される当院の運営方針の中では、患者さんへの治療を粘り強く行い、患者さんに寄り添っていくという臨床の厳しさでもあり醍醐味を十分に経験できるものと考えている。 |
基幹施設URL | <医療法人優なぎ会 雁の巣病院> http://www.gannosu.org |
専攻医募集ページ | http://www.gannosu.org/senkoui.html |
専門研修 プログラム冊子 |
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詳しい 専門研修概要 |
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研修ローテーションパターン | |
週間・年間 スケジュール |