公益社団法人 日本精神神経学会

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学会案内|About Japanese Society of Psychiatry

第116回日本精神神経学会学術総会

2016年 年頭の挨拶

更新日時:2016年1月1日

平成28年1月吉日

 会員諸氏におかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。当学会では、4年毎に代議員選挙を、2年毎に理事・監事の改選を行うことになっています。昨年(2015年)6月の代議員総会における理事選挙結果を踏まえて新理事会が組織され、新理事会において私が理事長に選出され、副理事長として神庭重信先生、細田眞司先生、財務担当理事として松田ひろし先生が承認されました。現理事会が動き始めて半年が経過しましたが、2016年の年頭にあたり、本学会の状況をご報告すると共に、ご挨拶を申し上げます。

 現在の日本精神神経学会にとっての最大課題は、新しい精神科専門医制度の構築と運営です。2015年6月、第111回総会時の代議員総会において、日本専門医機構のもとでの新しい精神科専門医制度を構築する方針を決定しました。そして、日本専門医機構との協議を繰り返した後に、9月の臨時代議員総会において、日本専門医機構が提示する方針に沿った「精神科専門研修プログラム整備基準」と「精神科専門医更新基準」を承認し、両基準に基づいた新しい精神科専門医制度の規則とその細則とを決定しました。そして、新しい専門医制度に関する説明会を10月東京にて、11月大阪にて開催し、それぞれ113施設(192名)、93施設(151名)のご参加をいただきました。さらに、12月には、基幹研修施設となることを考えておられる151施設の方に、具体的な問題点を洗い出すための説明会を開催いたしました。

 日本専門医機構が提示しているスケジュールでは、2016年度前半に各研修施設群の研修プログラムを公示し、9月から各プログラムへの専攻医の公募を開始します。2017年4月からは新しい制度下での専門研修を始めることになります。新制度での最初の専攻医が研修を修了する2020年以降は、すべての専門医が新しい制度での認定を受けることになっており、日本精神神経学会においても、専門医常任委員会、専門医制度整備委員会を中心として新しい専門医制度を始めるための準備を重ねています。

 新しい専門医制度では基幹施設と連携施設からなる研修施設群において専攻医は3年間の精神科研修プログラムに則り研修をすることになります。専攻医の研修の進み具合をきめ細かくフィードバックして個々の専攻医の到達度を評価することが求められていますので、学会ではこれまでの紙の研修手帳にかわる精神科専攻医のITシステムを構築し、円滑な研修プログラムが運営できるように準備を進めています。さらに、新しい制度における専門医更新、指導医認定・更新、研修施設群の認定・更新のシステムも構築して参ります。

 全国では毎年4-500名の精神科専攻医が予想されますので、これらの精神科を希望する若い世代に十分な精神科研修プログラムを提供できるように学会の力を結集して努めているところです。次世代を担う精神科医師の養成は、学会だけでなく精神医学・精神医療に関わる全ての者にとって重要な課題であり、優れた内容を持つ精神科専門医制度を構築したいと思っていますので、先生方のご理解、ご協力をお願いいたします。

 ICD-11への改定作業も当学会が取り組んでいる重要な課題です。各領域でのフィールドスタディが行われていますが、多くの会員にご参加いただき、日本からの声を新しいICD-11の中に取り入れていただきたいと思っています。

 2015年6月4-6日に大阪国際会議場において開催された第111回日本精神神経学会学術総会(岸本年史大会長)はWPA Regional Congressとの同時開催でありましたが、200名を超える海外からの参加者と7000名を超える国内からの参加者があり、活発な意見交換の場となりました。本学会の学術集会に海外からの参加者が来るようになってまだ日は浅いのですが、WPAを中心とする国際団体との連携が深まり、本学会の活動がグローバル化してきていることを実感しています。本年は6月2-4日幕張メッセ/アパホテルにて第112回学術総会が開催されます。中山和彦大会長の下で充実したシンポジウム、特別講演、教育講演などが準備されていますので、奮ってご参加いただきますようお願い致します。

公益社団法人日本精神神経学会
理事長 武田雅俊

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